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keizo

幕の筆頭部将である

 幕の筆頭部将である王方が指摘する、三人衆のうち華雄と張済が成睾へ行っているので席次が繰り上がっている。他にも三人の次席者が座を埋めているが、発言権は僅か。
「それは曹操と島介の軍が共に動いていたからに過ぎん、孫堅単独なのであろう。のこのことやってきおって、目にモノ見せてくれる。王方、お前は三千を率い暗夜に東へ周りこみ合図とともに奇襲を行え」
「はっ、畏まりました!」
 胡軫の本隊は一万、各地の砦に千単位で詰めさせており、合計すると二万の手勢がいる。わざと見逃すようにさせなければ、朱古力瘤手術 街道を無傷で抜けることも出来ないような場所を占めていた。洛陽へ向かう軍あってもそれを阻害するなという指示を出してある、引き付けて撃破しようと待っていたのだ。
 連合軍は足が遅い、放っておけばずっとやって来ないのではないかと逆に困る程に。昼間には動かず、夜陰に紛れて動き回ることが出来るのはこの地を支配して時間が経っているから。
「恐れながら申し上げます。砦より兵を招集し、後に攻撃を加えられてはいかがでしょうか?」
 下級部将の一人が僅かでも優位をより確立すべきだと進言する。兵を集めるにしても一日あれば充分、二倍になれば野戦ではかなりの勝率上昇になる。
「貴様はこの俺が数で優っているにもかかわらず、孫堅ごときに勝てぬとでもいうのか!」
「め、滅相も御座いません! そのような意図では決して――」 大慌てで否定する、胡軫の性格上戦略は大胆で苛烈、保険をかけることが少ない。またそれでも兵が強いのでいつも上手く行っていたのが背景にある。董卓もそれが好きで軍団を指揮させていたので、今さら変えるはずもない。
「ならば奴らが洛陽に入った次の夜明けに攻め込む、良いな」
「ははっ! その折には是非とも先陣をお任せいただきたく!」
「よかろう、その手で勝利を刻め!」
 結果を以てして評価を下す、解りやすくて人気があった。気に入らない奴には酷い仕打ちをするが、半面でお気に入りには甘いえこひいきをする、そこは董卓と同じだ。戦いが好き、それも出来れば前線が良い。策が刺さった時の感覚が何よりも心地よいと感じるから。
 孫堅軍が連合軍本営から三日かけて洛陽の北東へと居場所を移した。途中道々で食糧を徴発しながらうごいてはいるが、節約してもあと一日分しか残っていない。当日中に補給隊が追いついてくる見込みだったので、丁度良く身軽になっているとも言えるだろうか。
 大きな岩場を背にして野営をする、軍旗は掲げたままだ。そうしなければ補給隊が見つけられない、何よりも会敵望むところだった。夜が明けても敵味方共に現れない、手持ちの食糧もわずかになる。
「殿、食糧が届きませぬ」
 古参の側近である祖茂が率直に意見を述べる、恥ずかしいことでも隠すようなことでもない。一日食べなくても水さえあれば死にはしないが、兵の体力が減れば戦いに勝てない恐れもあるので後回しにするわけにもいかない。
「袁術様が補給を届けて下さる。さりとて捨て置けぬな。洛陽に密偵を忍び込ませよ、それで本隊をどうすべきか下す」
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