「ふん、立派そうな事言ったって、騙されたりなんかするもんかあ。アルハインドと戦った時はお前だって非道な事したじゃないかあ。しかも、味方に対してえ。」ハンベエがじっとモルフィネスの言い分を聞いているので黙っていたが、モルフィネスの話が一仕切りついたみると、我慢しきれなくなったロキが言った。痛い所を突いている。だが、モルフィネスは少しもたじろぐ事無く、秀麗な面をロキに向け、「アルハインドとの戦いで私が取った策については私にも言い分はある。私も好き好んで、あのような策を立てたわけではない。当時、敵は騎兵5万、我が方は歩兵1万6千、圧倒的不利な立場に有った。その状況で私はタゴロロームを守る策を立てなければならなかった。しかも、私の立てた策は民を救う為の窮余の一策、力に任せ暴虐を欲しいままにしたステルポイジャン達の戦振りと同一視されては甚だ不愉快だ。」と言った。モルフィネスの堂々とした態度にロキの方が少したじろいだ様子で、悔しそうに唇を曲げた。. 「出来れば解ってもらいたいのは、当時私の職責は参謀であった事だ。」モルフィネスは視線をハンベエに戻し、話を続けた。「与えprofit tax return hong kongられた条件の中で、希望的観測を排し、冷酷非情に勝利の計算をして、可能性を示す。それが参謀の仕事である。私の策は幸か不幸か、バンケルク閣下に受け入れられ、採用された。冷酷な策を立てたとしても、それを採用するかしないかは主将次第だ。」「自分の責任を転嫁するつもりなんだあ。」又しても、ロキが喰って掛かった。「私は自分の責任を誤魔化すつもりはない。役割の話をしただけだ。私が非道な策を立てようと、今回はハンベエが採用するか否か決めればいいだけではないか。参謀とは策を立て、その利害を説明し、後は指揮官の判断に委ねるのがその職責である。基本的には実施の責任は指揮官に負ってもらわねばならない。そうでなければ参謀と云う職責は果たせない。」終始一貫、氷のように感情の籠らない口調で話すモルフィネス。ロキは更に何か言おうとしたが、ハンベエがさり気なく左の手の平をロキに向けたので、口を閉じた。「ステルポイジャンと遺恨が有って、奴等と戦おうと云うのは分かった。だが、それなら何故ゴルゾーラの所へ行かない?」「そちらには、何せ宰相のラシャレーという大策士が居て、私の出番など無さそうなのでな。それに、兵術の理想は『柔能ク剛ヲ制シ、弱能ク強ニ勝ツ』事に有る。されば、最弱勢力に身を投じて腕を振るってみたくなったのだ。」「どうやらまあ、ステルポイジャン側の回し者じゃあなさそうだな。が、お前を吊し首にするか、斬首して晒すか、車裂きにするか・・・それとも、万に一つ仲間に受け入れるかするとしても、この件は王女の意向を聞かねばなるまい。協議するから、別室で待ってもらおうか。」ハンベエは努めて穏やかに喋っているようだ。だが、この男の口から王女の意向等と云う言葉が出ようとは・・・雨でも降らねば良いが。と云っても、既にゴロデアリア王国には嵐が吹き荒れているのだった。「待とう。逃げも隠れもしない。」モルフィネスはそう言うと、言うべき事は言い尽くしたと云う風に立ち上がった。「二人はこの部屋で待っていてくれ。俺はモルフィネスを別室に案内して、ついでに王女を呼んで来る。」とハンベエが言って立ち上がったので、ロキもドルバスも少し驚いた様子だ。わざわざハンベエ自身が案内しなくても、それこそイシキンにでも命ずるべき事だからだ。ハンベエの静かな対応にそれで無くとも不審を抱いている様子のロキの厳しい視線を敢えて無視して、ハンベエはモルフィネスを部屋の外に誘った。
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